【蕎麦政】 東京都足立区南花畑4-14-2 足立区陸運支局前の道路沿い 平日は15時まで? ??定休
(以下、興奮してしまって、かなり駄文長文になってしまいました。。。)
立地的には陸運支局前に来たらすぐにでも解りそうなのに、なぜだかちょっと迷ってしまいました。 その奥ゆかしい色使いからでしょうか?いや、単に注意散漫な自分のせいでしょう。
足立区の南花畑にある、蕎麦政さんへ伺ってみました。
いい雰囲気の外観、店内に似つかわない食券機とセルフ水。これがまた気取らずいられて敷居を下げてくれるのですが。 見るからにやってくれそうなご主人、シュールにサポートしていそうなおばさん。 奥には製麺機が鎮座していて、いやおうなしに期待度が上がってしまいます。
天ぷらそばの食券を買って着席。 だれ?みたいな値踏み視線をちょっと受けますが、立地柄常連さんが多いのでしょう。 食券を置くと、「冷たいのですか?温かいのですか?」と聞かれます。 最初、緊張してしまって「そばで。」と言ってしまいました。。。(。-_-。)ポ
「温」の発注を聞くやいなや、一糸乱れぬコンビネーションで、かき揚げの製作が始まります。 おばさんが天ぷらを揚げ始めます。 頃合を計っておじさんが蕎麦を五右衛門釜みたいな大釜にふさっと入れます。 かき揚げが揚がる頃合、茹で上がりは勘なのでしょうか、その瞬間に年季の入った大きなザルを釜に挿入し、一気にすくいます。 と、すぐに湯を切るのかと思いきや、すぐさま水で〆てます!! あれ!!?自分、「温そば」でお願いしたよな?と思っているやいなや、しっかりと〆た蕎麦をやおらテボに入れて再加熱。 うわ〜スゴイ!!参りました!
出てきたその盆を見て気絶しそうになりました。
天ぷらそば 430円。 見るからに美味そうな一鉢です。。。 ちょっと待て!?あれ?これで430円!?・・・あれ?1000円足りなかったか?でも確かにさっき食券機で食券買ったよな?と、前行性健忘に浸ってしまう瞬間でした。 え?もしかしたら食後に「あと1000円いただきます」とか言われるのですか!?とか、さらに猜疑心までも芽吹きだす始末。。。 430円… という不釣合いな… 一杯… どうしても目の前の光景が信じられません。
薫り高い鰹のかえし、かといって濃口すぎない優しい飲み口。 するすると啜り心地の良い細くて長い綺麗な麺。
ふわっと細かい衣を身にまとったかき揚げ。 食べてみると、えび、いか、いんげん、たまねぎ、など具沢山です。
別皿のネギはとても風味が良く甘い味わい。
これだけでも気絶しそうなのに、さらに小気味良い食感と風味のわかめ。 地物?と思えるくらい風味を放つしっかりとした味と食感のいんげん。
美味すぎでけしからん!と感じた初めての飲食店かもしれません。 これで430円ってどういう計算なのでしょうか!? 足が震えるくらい衝撃的。。。もう食べ歩きとかしたくなくなるくらい圧倒的。。。
ワタシ的には、交通費+430円でちょうど都心部とかの老舗と同価格になるかもしれません。 しかし、その交通費を加えてもなおお釣りが発生しそうなお店。 ココに来て、ココで食べる、がその価値、と思える銘店。 下手な老舗蕎麦屋@都心部に行くより、この貴重なお店を存続してもらうためにも通わなければならない! そんな気迫までもが芽生えてしまったり。。。
一回の訪問ですでに、温そば納得路麺店ナンバーワンの座です。 お勧めいただいたsobaさんに深く感謝の念を抱きつつ帰路に着きました。 帰宅後もしばらくは放心状態でした。